2000万倍。E通貨は現金を超える?

朱が一分、4分が1両という4進法を採用し、各藩が発行した藩札も使われていた。これが260年余続いた江戸時代の通貨の姿。続いて登場したのは、今も使われている円。今年で150年目である。 世界中で金融のデジタル革命が進行し、中央銀行を必要としない仮想通貨が台頭してきた。仮想通貨の代表格はビットコインである。 ビットコインは2009年に誕生した。鍵はブロックチェーンという技術。分散処理技術をうまく利用し、データ改ざんを不可能にするものである。 難しく見えるものの、仮想通貨といわれるものは突き詰めればデータに過ぎない。しかし、改ざんできない仕組みに乗せ、ある種の信用を生み出したところが革命的である。 「通貨」の定義は、国家の信用を裏付けに国や中央銀行が発行を独占するもの、と教科書にある。このルールに基づかない仮想通貨は、私たちの常識を一変しかねない破壊力を秘める。 現在は仮想通貨が先行しているため、追いかけるように世界の中央銀行は自らも追いつこうと動き始めている。 驚いたことに2009年当時、ビットコインに1万円投資していれば今頃2000億円くらいになっているという事実。誕生から8年程度で2000万倍である。 17世紀におこったオランダのチューリップバブルさえ圧倒する激しい価格の上昇。 日常で疑うことのない通貨、円の信用を支えるしくみとは全く異なる仮想通貨。 私たちが「お金」と呼んでいるものが変わるかもしれない現実に向き合って、将来の資産作りを考えていかなければならない時代です。